善玉ストレス?

今回は「善玉ストレス」について書いていきたいと思います。
ストレスってありすぎても辛いですし、なさすぎても良くないです。
これは人も同じですよね。


「善玉ストレス」は良い意味での「我慢」です。

鳥も人と同じように、小さい頃の環境がその子の精神形成に大きく影響します。
本来なら親鳥が雛にえさの探し方や危険の見分け方など様々なことを教えて、兄弟と共に社会性を身に付けますが、
多くの鳥は、雛のうちに親から離されて流通され、人が親代わりをするような形で育てられます。
法律の改正により犬猫は親から離す年齢が引き上げられましたが、鳥は未だにこの慣習が根強く残っています。

私たち人間の育て方によっては、その子の生まれ持った性質と相まって、些細なことでもストレスと感じてしまう
精神的に弱い子に育ってしまったり、飼育環境によっては怪我や事故に遭って命を落としてしまう場合もあります。
適度に善玉ストレスを与えて、ぜひ心身ともに丈夫な子に育ってほしいと思います。


その①規則的な生活・・・放鳥時間は決める!
カゴの中より、外に出ていた方が楽しいことがたくさんあります。カゴに戻らない子も多いと思います。
しかし、放鳥時間が長かったり、ずっと出しっ放しにしていると、人の目が行き届かず、思わぬ事故に遭ってしまうことが多々あります。
「事故」は幼鳥~若鳥の死因の上位にランクインします。

また、「カゴの外に出ているのが普通⇒カゴは不自由な場所、ストレス」という思考回路が出来上がってしまうと、
安心できるお家であるはずのカゴで過ごすことにストレスを感じるようになってしまいます。
出たがるし、出してあげたくなるのですが、「〇時~〇時までが放鳥時間、時間になったらカゴに戻るよ!」という風にしてあげると、
小さいうちは文句を言いますが、根気強く続けていると、「しょうがないな、まあいいや」と
諦めのつく(=ストレスにならず我慢できる)子に育ってくれます。

事故の一例
・椅子や足元に居るのに気が付かず踏んでしまった
・鍋の中や熱い料理に入って火傷
・放鳥中目を離した隙に、冷蔵庫の裏や家具の隙間に挟まっていた
・ドアの開閉時に挟まってしまった
・窓や扉を開けてしまい、逃げてしまった etc…

「今まで大丈夫だったから」は通用しません。
昨日まで大丈夫でも、今日は事故が起こってしまうかもしれません。
自分の経験も含め悲しい場面をたくさん見てきましたので、鳥さんを飼われている方にはぜひご注意いただきたいと思います。


その②適度な距離感・・・自立した同居人(鳥)として付き合う!
全くもって人の子育てと同じだと思いますが、可愛がりすぎると依存が生じ、自立が阻害されます。
「自分でご飯を食べられるようになったらある程度一人前!」と考えて、構いすぎないようにしましょう。
飼育者である我々人間と鳥さんとの距離を適切に保つことは非常に重要です。

鳥は人と同じかそれ以上に感情が豊かであると、研究により報告されています。
人の子育てをイメージして、可愛い鳥さんを心も体も丈夫な子に育てていきましょう!
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