適温について
久しぶりの投稿になってしまいましたが、今回は適温について記事にしたいと思います!
最近は気温差が大きく、昼間暑くても夜になると肌寒くなったりしていますよね。
こんな時期は何℃くらいがちょうど良いのか?
鳥は外気温が変化しても体温を一定に保つことができる「恒温動物」ですが、「体のサイズ=蓄熱能力」ですので、特に小型の鳥さんは体温を維持しにくいため、寒さに弱いと言われます。
暑さに関しては、30℃を超えても人が耐えられるくらいの温度であれば問題なく過ごします。
実際に過ごす温度域としては15~33℃位が妥当と思われますが(生活温度)
活発に活動するのは25~30℃です(快適温度)
鳥さん的には、我々人間が半袖短パンでちょっと暑いな~くらいの温度が調子が良いです。
しかし、常に暖かいと体温調節能が衰えてちょっとした温度差に適応できなくなってしまいます。
また、特にオーストラリア原産のセキセイやオカメは繁殖期と認識して過発情になってしまうことがありますので、
幼鳥や老鳥、病鳥を除いて、元気な子は22,3℃程度の温度管理で問題ないと考えます。
病鳥:30~32℃(膨らまない温度に暖める)
持病がある子、幼鳥、老鳥:25~30℃
問題のない子:20℃あればOK ※換羽中は温度差による体調不良に注意!
過産卵の子の発情抑制:20℃未満 ※他の発情抑制とあわせて行うことがあります。卵塞に注意
適温に関しては非常に個体差があり、状態によっても異なります。
「Aちゃんには良いことが、Bちゃんには良くない」という場合が鳥さんでは多々あるため、
(例:胃炎のAちゃんは28℃が適温だけど、毎月卵を産んでしまっているBちゃんには快適すぎて産卵が止まらない)
温度や生活環境については、診察の際にお尋ねいただけたらと思います。
次回は「善玉ストレス」についての記事を予定しています🎈
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